企業の持続的な成長に欠かせないのは、企業が社員を幸せにする努力

従業員エンゲージメント

一日のスタートの切り方は人それぞれですよね。やる気に満ちてイキイキとした気分で一日を始める人、憂鬱な気分で一日を始める人など、そのときの気分や体調によっても変わると思いますが、幸せな気持ちで一日を始めると、その日の仕事がいつもよりうまくいくような気がしませんか?

イギリス・ウォーリック大学の研究チームが行った研究からも、人間は幸せな気持ちで物事に取り組むと生産性が約12%高まるということが分かっています。これを証明するために数年かけて行われたのが次の実験です。


幸せな気分にさせてくれる“おまけ”の効果

幸福感がどのように生産性に影響するかを検証するため、700人の被験者を2つのグループに分け、数学の問題を解いてもらうことにしました。1つ目のグループにはチョコレート、飲み物、フルーツなどを無料で提供したり、問題を解く前にお笑いのビデオを見せたりしたのに対し、2つ目のグループには何も与えられず、ビデオも特に意味のないものを見せただけでした。すると、1つ目のグループの方が2つ目のグループよりもずっと回答率が高くなることがわかりました。他にも最近悲しい体験をした、という被験者とそうでない被験者の生産性を検証したところ、悲しい体験をした被験者の生産性がずっと低くなるということもわかりました。

これらの実験の責任者であるアンドリュー・オズワルド博士は、「企業が社員を幸せにするような努力をすれば、きっと報われるはずだ」と話します。


企業が社員を幸せにするGoogleの例

オズワルド博士の言葉を裏付けする代表的な例にGoogleがあります。オフィスにプレイルーム、無料の自動販売機、栄養補助食品やフルーツなどが置かれた軽食コーナー、無料で三食提供されるカフェスペースなど、普通の企業では到底考えられない設備が充実していることは、有名ですよね。こういった設備投資をすることで、投資前に比べて同社の”社員満足度”は37%も増加したそうです。その社員満足度が会社の持続的成長に貢献しているということは、誰が見ても明らかです。

また、幸せな社員は時間をより効率的に使う、ということも分かっています。仕事の質を保ったまま、ペースを上げることが可能になるということで、幸せな社員の多い会社は、より成長が見込まれるということですね。社員一人一人が幸せな気分に満ちて、他の社員や取引先、お客様など関わる人々が幸せになり、その幸せがあって会社が成長するのであれば、これ以上価値のあるものはありません。

Googleのような施設投資は多くの企業にとって難しいものだとは思いますが、企業やそこで働く人たちが一緒に働く人を幸せにするちょっとした思いやりや気遣いを見せるだけでも、ポジティブな変化や成長につなげることができずはずです。そこで、ぜひ下記記事も参考にしてみませんか?

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