従業員エンゲージメントの高い「幸せ」な従業員が会社成功のカギ!

エンゲージメント

ハーバード大学で10年にわたり「幸福学」を教え、幸せな企業づくりのスペシャリストとしてGoogle、コカ・コーラなどの大企業にそのメソッドを伝授しているアメリカのビジネスコンサルタント、ショーン・エイカー氏。彼の考える「成功」の概念は、一般のものとは正反対で、とても興味深いものです。

★一般的な成功の概念:「努力をすれば成功する。成功すれば幸せになれる」

★エイカー氏の提唱する成功の概念:「人は幸せな時に成功する」

エイカー氏によると、人が幸せな時に成功するその理由は、後ろ向きな感情やストレスなどに支配されてしまった脳よりも、前向きな考えに満たされた脳の方がパフォーマンス力が高く、勉強や仕事によい結果をもたらすからだそう。

この概念を会社に当てはめてみましょう。ありがちなパターンですが、社員が「何のためにこの仕事をしているのか分からない」という状態で、ただひたすら数値化された目標を達成するよう努力を求めるとします。何故なら一般的な考えでは、努力をすれば成功につながり、その成功が社員の幸せと幸せな会社づくりにつながるからです。ところが、社員が自分の仕事にやりがいや意味を見いだせず、馬車馬のように働く日々に不満を感じてしまうこのケースではどうなるでしょうか? 仕事へのモチベーションは低下し、その姿は周りの社員にも悪影響を与えるだけでなく、お客様に対しても笑顔と心のこもったサービスを提供することができなくなってしまいます。これでは幸せな会社づくりや成功はおろか、社員の努力さえ得られなくなってしまいます。

反対に、会社のビジョンに賛同し、愛着を持ち、幸せに日々仕事をする社員のいる会社だったらどうでしょう? 彼らは自発的に動きつつも、お互い励まし合い切磋琢磨しながら、会社の目標達成に有効なアイディアを出し、献身的に一丸となって取り組むことでしょう。幸せにイキイキ働く社員から生まれた業務・サービスは成功に結び付き、それが更なるモチベーションアップにつながり、プラスの連鎖を生み出すはずです。

従業員が幸せであるということは、会社のビジョンを理解し、共感できるということ。協力・尊敬できる仲間がいるということ。自分を大切にしてくれて、必要としてくれる会社の姿勢に愛着を感じられるということ。これがエイカー氏の「人は幸せな時に成功する」という考え方や、「従業員エンゲージメント」の考え方を反映するものです。社員が不幸せな会社がお客様を幸せにすることはできません。だからこそ、幸せな社員を生み出す「従業員エンゲージメント」は重要視すべきことだと思います。

最後に、エイカー氏が幸福と成功の意外な関係について語ったビデオをご紹介します。ユーモアたっぷりの彼のスピーチにあっという間に引きこまれ、「従業員エンゲージメント」とリンクさせて実践できる彼の考え方に納得する方もきっと多いはず。さすが「幸福学」の権威だけあって、彼は愛着や共感を生む“エンゲージメントのプロ”でもあるようです。


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