アカデミー賞の選考を行う「映画芸術科学アカデミー」の従業員エンゲージメントが80年以上も高くあり続ける理由とは?

その他

今年もさまざまなドラマがあったアカデミー賞。豪華なスターの共演に注目する人、レッドカーペットを彩るスターのファッションに注目する人、興奮と感動の受賞シーンに注目する人など色々だと思いますが、年に一度の華やかな映画の祭典に映画ファンは最高に盛り上がったのではないでしょうか。

もともとアカデミー賞は、1929年に設立された「映画芸術科学アカデミー」が夕食会の一環として始めたものだとか。第一回目の授賞式はロサンゼルスにあるルーズベルトホテルで行われた夕食会に行われたそうですが、授賞式自体はたったの5分! 第1回目の授賞式で女優賞を受賞したジャネット・ゲイナーは、アカデミー賞のことを「これからも互いにいい仕事をして頑張りましょうという程度の、ちょっとした内輪の集まりだったのよ」とコメント。テレビ放映どころかラジオ放送もなかったそうで、今の華やかな授賞式からは考えられないですよね。


従業員エンゲージメントの高い映画芸術アカデミー

第一回目の授賞式から80年以上が過ぎ、アカデミー賞は世界最大の映画賞となりましたが、世界最高峰となったのには映画芸術科学アカデミーの創設者であるルイス・B・メイヤー氏の、「賞には二つの目的がある。一つは、立派な業績をしっかり認識したいということ。もう一つは、さらに立派な業績を残すよう奨励したいということ」という明確なビジョンが大きく影響しているように思います。

そんな映画芸術科学アカデミーは、従業員エンゲージメントの高い団体だと思います。なぜなら従業員エンゲージメント強化の鍵となる二本柱の一つが、ビジョンやミッションの的確な伝達をすることで、従業員共感を獲得することですが、業界人の努力と活躍を認め、成果を報いることが、彼らをやる気にさせ、映画会に対する大きな貢献へとつながっているからです。


映画芸術アカデミーの従業員に対する姿勢

そもそも映画芸術科学アカデミーは映画業界の5職種(俳優、監督、プロデューサー、技術者、脚本家)から成る団体ですが、私たち一般人にとっては表舞台に 立つ俳優に目がいきがちです。でも本団体は、縁の下の力持ちである裏舞台の人たちの働きを高く評価することを忘れません。実際アカデミー賞には、「衣装デザイン賞」「音響編集賞」「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」など、裏舞台の人たちを称える賞があります。

さらには、一般的な アカデミー授賞式よりも早く行われる映画芸術科学アカデミー主催の授賞式に「アカデミー科学技術賞」というものも。これは、ある一定の映画に直接関わった 賞というわけではなく、映画に貢献した重要な技術や技術者に対して贈られる賞なのだとか。今年2015年は58人がこの賞を受賞し、日本からは、映画制作で使われる有機ELモニターの開発に貢献したソニーの技術者である武昌宏さん、筒井一郎さん、田村光康さん、浅野慎さんが受賞しました。このようにさまざまな分野で活躍する人たちを称え、感謝をすることが、業界全体のモチベーションとレベルアップにつながっているようです。本団体にとっては、一人ひとりが主役なのです。

以前コンテンツ開発で有名な大企業のバックオフィスに属するする友人が、「コンテンツを制作している部門のプロデューサー、ディレクター、技術者達は会社に高く評価されて意見も通りやすく、報酬も良い。でも事務方はその逆。会社の根幹であることをもっと認識してほしい、自分たちの働きを適正に評価してほしい」と話していたのを聞いたことがあります。このように、目に見える部分、派手な部分ばかりに目がいってしまう企業は、意外と多いのではないでしょうか。

みなさんの会社では、従業員一人ひとりが主役ですか? 高いモチベーションを持ち、いきいきと働いていますか?従業員の幸福度だけでなく、売上向上と持続的成長のきっかけが、そこにあると思います。

参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%BC%E8%B3%9E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC1%E5%9B%9E%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%BC%E8%B3%9E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%BC%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%B3%9E