仕事のパフォーマンスを高めるために優先すべきは、時間管理ではなく、エネルギー管理?!

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師走がやってきました。仕事や忘年会、大掃除など、毎日あわただしくしているとあっという間に新年がやってきそうですが、このような忙しい時期こそ時間管理(Time Management)をしっかりして効率的に時間を使いたいですよね。

でも最近欧米では、「エネルギー管理(Energy Management)」をすることではじめて効率的に働くための時間管理ができるようになる、という考え方が浸透してきていて、エネルギー管理のトレーニングシステムは、メリルリンチ、ハイアット、エスティーローダー、シティグループなどでも効果をあげているそう。

時間は限りがあるものですが、使えるエネルギーの量に制限はありません。また、確かにどんなに時間管理をしても、そこに意欲や熱意などから生まれる活力がなければ、高いパフォーマンスを引き出すことはできないですよね。ではエネルギー管理をするために、実際何をすればよいのでしょうか。


日々管理すべき4つのエネルギー

スポーツ心理学の権威であるジム・レーヤー氏とFortune500企業を対象にコンサルティングを行っているトニー・シュワルツ氏は、共著『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』の中で、エネルギーをバランスよく管理することで、私たちはより前向きに、生産的に、充実した人生を送ることができるようになると断言しています。

私たちが管理すべきエネルギーは肉体面、情動面、頭脳面、精神面の4種類で、次のピラミッドのようなバランスで成り立っています。

仕事のパフォーマンスを高めるために優先すべきは、時間管理ではなく、エネルギー管理?!

肉体面のエネルギーが全ての土台となるということですね。

肉体面からはじまり、精神面のエネルギーを高めるためには、日々の積み重ねが必要です。例えばフルマラソン完走を目指すことになったとしたら、トレーニングの初日にいきなり長距離を走ることはしないですよね。体に大きな負荷がかかってしまうと、怪我なども引き起こしかねません。だからこそ最初は短距離からはじめ、少しずつ距離を伸ばしていくことで、フルマラソンを完走できる体ができあがります。ただし、毎日負荷をかけるのではなく、休養や休息を取り入れることが、より高いパフォーマンスにつながります。エネルギーも同じことで、適度な負荷と適度な回復を繰り返すことで高まります。

ここでそれぞれのエネルギーについて見ていきましょう。


肉体面のエネルギー(Physical Energy)

肉体面のエネルギーが足りなければ、私たちは何も達成することができません。体を活性化するためには睡眠が必要です。健康を増進し、肉体面のエネルギー量を増やすためには運動が必要です。効率よく機能するためには栄養価の高い食べ物が必要です。前述の通り、負荷(運動)と回復(睡眠・食事)がエネルギーを高めます。


情動面のエネルギー(Emotional Energy)

人間だからネガティブな感情を持つのは当たり前のことですが、自分の判断や対応に影響が出てしまうほどの強い感情を感じたら、時間を置いてその感情から離れ、冷静な自分を取り戻しましょう。また、気分転換、ストレス発散をして前向きな感情を取り戻しましょう。情動面においても、エネルギーを高めるには負荷と回復が鍵となります。


頭脳面のエネルギー(Mental Energy)

頭脳面のエネルギーを高めるためには、「私には無理」をやめて「私ならできる」と信念を持って、正しい方向へ焦点を合わせることが大切です。

2005年のスタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブスが

他人の考えに縛られたドグマ(教義)に惑わされてはいけない。他人の意見ではなく、自分の中の声に耳を澄ませること。そして最も大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つこと。自分の本当になりたい姿を知っているのは、自分の心と直感なのだから。それ以外のすべてのことは二の次でいい。

というスピーチを卒業生に贈りましたが、これこそ頭脳面のエネルギーを高めるのに必要なことだと思います。

ちなみに本書では頭脳面のエネルギーを高めるための集中力を養うのに瞑想が一番効果があるとされています。なぜなら瞑想をすると、集中力が高まり冷静になれるだけでなく、五感が研ぎ澄まされて直感力や創造性が高まるからです。


精神面のエネルギー(Spiritual Energy)

英語では”Spiritual Energy”と表現されているので、スピリチュアル=宗教的と勘違いしてしまいそうですが、決してそういうことではありません。精神面のエネルギーとは何か自分を突き動かすのか、目的意識を持つことで高まるものです。目的意識がなければ現状維持を続けるということ、成長することは難しくなってしまいます。

自分を駆り立てるものは何かを明確にしましょう。なぜ今の仕事を続けているのか?明確な目的意識を持つことができれば、「仕事をしなければならない」が「仕事がしたい」というモチベーションに変わり、行動を起こす力となり、成長と成功を導くのではないでしょうか。精神面のエネルギーは、情熱、忍耐力、あきらめない心を養うものです。

以上、いかがでしたでしょうか。4つのエネルギーをうまく管理して、仕事はもちろん、人生のパフォーマンスを高めてみませんか?

参考書籍:『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス