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    2015.03.24 顧客エンゲージメント
    60年間女性に寄り添ってきた千趣会の企業ビジョンとスローガンに見る一貫した思いとコンセプト

    買い物のスタイルは人それぞれだと思いますが、「通販が好き」という方は多いのではないでしょうか。お店まで足を運ばなくてもよい、自宅でゆっくり商品を選ぶことができるなど、魅力は色々ありますが、一番の魅力は手元に届いた商品の箱をあけるその瞬間ではないでしょうか。もちろん自分が何を買ったかは知っているわけですが、あれこれ迷って注文しているので、届けられる箱の中にはちょっとした夢が詰まっているのです。

    「通販」と聞くとカタログのイメージがありますが、実際にはカタログだけでなく、ネット通販、新聞・雑誌通販、生協、テレビ通販、ネットスーパーなどがあります。「通販」という言葉に何となく「女性が好きなもの」というイメージもありますが、月に1回以上オンラインで買い物をするのは男性が約4割、女性が約5割という調査結果もあり、今では多くの人が気軽に通販を楽しむ時代になりました。

    カタログ通販の御三家の一つ、千趣会の歴史

    さて、「通販」と聞いていくつか思い浮かぶ会社がありませんか? もともとカタログ通販として始めた会社でも、時代の流れとともに今はほとんどがネット通販を行っていますが、大手カタログ通販会社の御三家と言えば、セシール・ニッセン・千趣会。その中でも「ベルメゾン」を運営する千趣会はとても興味深い歴史を持っています。

     1955年:女性の働く企業に出向いてこけしの頒布会を始める
    ※当時は女性が喜ぶ趣味雑貨があまりなかったため、毎月届けられるかわいいこけしがヒット。そこから徐々に頒布会の商品を増やし、女性顧客を増やす。

     1976年:カタログ通販をスタート
    ※当時無謀と言われたファッション通販を展開し、専門店型の品揃えと生活提案型の独自のカタログスタイルを確立。

     1996年:ネットショッピングに着手
    オリジナル商品と企画力で、結婚・出産・育児など女性のライフスタイルの変化に対応している。

    私も20代の頃からベルメゾンにはお世話になっていますが、まさかこけしの頒布会が原点だとは知りませんでした。「千趣会」という社名も、実はこの頒布会につけられていた「こけし千態趣味蒐集の会」が由来なのだそう。さらに、当時はこけしだけでしたが、将来何を手がけるかわからないから「千の趣の会」なら色々なことができそうだという、故行待会長の思いも反映されているそうです。会社の歴史を紐解くと、新しい発見があって面白いですね。

    千趣会の企業ビジョンとスローガン

    千趣会は創立56周年を迎えた2011年11月、「ウーマンスマイルカンパニー SENSHUKAI」を新しい企業ビジョンとして制定しました。これは、“笑顔が積み重なって、しあわせは生まれる。ひとりひとりが笑顔になれば、明日はもっと素敵になる。私たちは、女性の毎日に笑顔を届けることを通じて、世界をしあわせにしていく会社です。”という企業姿勢を込めたもの。これにあわせ、新スローガン「世界一女性を笑顔にする会社になろう」も発表しました。

    創業当初から女性が笑顔になる商品・サービスを届け続けてきた千趣会らしさが前面に出たビジョンとスローガンだと言えます。 女性一人ひとりに寄り添ってきたからこそ、女性の潜在的なニーズをくみ取り、それを商品・サービス化することで、女性の共感や愛着を得てきました。千趣会には長年にわたり蓄積されてきた約1500万人もの顧客情報があり、そのほとんどを女性が占め、2013年はベルメゾン年間購入者404万人のうち女性が95%を占めていたというのだから、やはり女性に大きな支持を得ている顧客エンゲージメントの高い企業だということがわかります。

    さらに同社には通販だけでなく、女性の晴れの日を輝かせるお手伝いをするブライダル事業、働く女性の悩み解消に寄与したいという姿勢で生まれた保育園事業などもありますが、これらのコアの部分にあるのはやはり「女性を笑顔にする」というコンセプトなのです。

    ちなみに、私が毎年お花見の季節になるとお世話になるベルメゾンの商品があります。それが簡単日よけポップアップテント。日焼けしたくないけれどアウトドアを楽しみたいという女性のニーズを汲んだ商品ですが、軽くて持ち運びも楽々、広げるのもしまうのも簡単な優れもの。それなのに1,990円(税抜)という安さなのです。このような商品がベルメゾンには多く揃っているからこそ、満足度だけでなく、ロイヤリティの高い女性ファンが多いのではないでしょうか。

    ビジョンミッションは自分たちの想いの凝縮ですが、当然ビジネスなので、相手は誰で、何をどのように提供するのか、そしてどうなってもらえるのかを明確にする必要があります。千趣会のビジョンミッションはそこが明確であるために、これまでの変遷も全く違和感がなく、エネルギーが凝縮されているように感じます。素晴らしいですね。

    参考
    http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2013/130411/
    http://www.jmar.biz/hot/shopping07.html
    http://www.senshukai.co.jp/main/top/pdf/141205_kojintoushika.pdf

    SHAR

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